初めてライブに行ってから10年たった

このブログを書こうと思ったきっかけ

今年のピロウズはRETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.3ツアーをやっていて、僕は2公演に参加した。 序盤のチケット先行で関東圏はことごとく外れるものだから、なんとなく札幌公演に申し込んでみたら見事当選。 初めてのPANNY LANE24だった。

そのライブでは最前列の上手側の一番端、スピーカーの目の前で爆音を浴びながら好きに動ける座席を引き当てた。

セットリストは主にアルバムSmileとThank you, my twilightに含まれる全曲と当時発売されたシングルのカップリング曲なんだけど、 トリプルアンコールでNo Surrenderが演奏された。

ノーサレを演奏しているバンドメンバーを見てふと思い出したことがあった。

10年前の2011年3月29日、僕の人生初めてのライブ参戦。 会場のSHIBUYA-AXでは震災があってからこの日まで全ての公演が中止になっていたんだけど、ピロウズはライブを決行してくれた。

このときの最後の曲がNo Surrenderだった。 ライブで聞く前はただかっこいい曲だなーとしか思ってなかったのだけど、ライブで聞いて震災で落ち込んだ当時の空気にとってもぴったりな曲じゃないか!と衝撃を受けたのを覚えている。

そんな10年前のライブシーンを、コロナ禍の札幌でNo Surrenderを演奏しているバンドメンバーを見ながら思い出し、そういえば初めてのライブ参戦から10年経ったんだなあ…としみじみ思ったのである。

この記事では初ライブの思い出から、その後いろんなライブに行き始めて思ったことについて書こうと思う。

初ライブの思い出

上述した2011年3月は高校1年生が終わる間際の時期。中学の友人にピロウズを布教したらまんまと好きになってくれたので一緒に行こうと誘った。 ピロウズのアルバム発売に合わせて開催された HORN AGAIN ツアー

初めてのライブで変なことにならないようにライブDVDを見て雰囲気を予習した。 最初はメンバー登場SE(入場曲的な)が流れて、メンバーが全員準備が終わってから演奏が始まる感じだった。

このライブでは変則的な始まり方をした。 開演時間になって客電が消えて、ギターの音が流れて、ボーカル以外のメンバーが1人ずつ登場して、イントロの演奏が始まって、最後にボーカルが登場して、そのまま曲が始まる。 この1曲目のLimp Tomorrowに思わず鳥肌が立って、今でも忘れられない景色なんだ。

行きたいライブには行こう!と決めた日

学生の頃はお金の問題もあって、気になるライブはあっても行こうか迷ったら行かない選択をすることが多かった。 そういうときに限って聴きたい曲(いわゆるレア曲とか)がセトリに入っていて後悔することも多かった。 まあでもライブに参加し続ければいつかまた聴けるかなーとかのんきに思っていたものである。

大学生になってからはひょんなことから女性声優イベントやライブに参加するようになり、推しが出るのであればチケットを取る、みたいな感じだった。

声優ライブの中には、アニメ作品のキャストでユニットを組んでキャラソンを歌うものがあるんだけど、 アニメが終わってしまえばユニットは解散し、続編などのきっかけが無い限りライブも開催されないという性質を持っている。

僕が「蒼き鋼のアルペジオ」という作品のアニメを好きになったのは、その作品から生まれたユニットであるTridentが解散ライブを終えた(2016年4月)あとのことで、 いくら曲を好きになってライブに参加したいと思ってもそれは叶わない。

2019年2月ごろ、Tridentが所属していたフライングドッグというレコード会社に所属しているアーティストを集めたフェスが開催されることになった。 出演アーティスト一覧には当然Tridentはいない。でも何人か好きな人がいたので気になってはいたが、あまりお金がなかったので参加を見送ることにした。 ライブ開催当日の夜にTwitterを見ていると、Tridentがシークレットゲストとして登場し1曲だけ歌ったというではないか。 シクレにするなよ!と怒り狂ってはみたものの、結局見逃した事実に変わりはなく、とても大きな後悔だけが残った。

僕はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTというバンドも好きなのだが、ギターの方はすでに亡くなっており、奇跡の復活ライブというものはありえないことを知っている。 でもメンバーが全員元気に活動をしているのであればTridentのように突然集まってライブをすることができるんだよな、と思うようになった。

犬フェスに参加できなかったことがきっかけで、気になるライブは行こう!と決めたのである。

また、コロナ禍になってライブそのものが開催されなくなった。 ライブ模様を収めたブルーレイディスクや配信ライブを以前よりも見るようになったが、やはり映像だけでは得られないものがあるなと思う。 会場の空気感、演者の熱量、音圧、自身の充足感。これらは現地でないと味わえない体験なんだなと強く感じる。 もっとライブに行きたいね。

アニソンライブから得られたもの

2014年から声優のライブとかイベントに行くようになった。 サイリウムを初めて使った。どの色をつければいいのかわからなくて、自分だけ変な色にしてたらどうしよう…と不安でいっぱいだった。 今でも色を選ぶ作業がめんどくさくてサイリウムに苦手意識がある。拳で許してほしい。

アニソンライブで衝撃だったのはコールがあること。 ハマれば楽しいんだけど、でも覚えるがの大変。 曲を聴きたいのにコールうるせえ!と思うときもある。 用法用量TPOを守って程よく楽しみたいなと思う。

オタク現場を見て思ったのは、楽しみ方は人それぞれなんだなと。 自分の感情に正直に好きに楽しめば良いんだな(もちろん迷惑にならない程度で)と、ある意味当たり前のことを再認識した。 それをバンドのライブでも活かして、感情が高ぶったら周りを気にせず拳を上げるようにしている。それで周りの人も拳を上げやすくなってより盛り上がればいいなーと思うようになった。 (邪魔だったらごめんな。。とも思いつつ) 自分の感情をちゃんと表現できるのはいいなーと思う。

印象に残ったライブ

  • the pillows 「HORN AGAIN TOUR」(2011/03)
    • 初ライブ。上述の通り。
  • the pillows / The Birthdaythe pillows presents”Ready Steady Go!”」(2015/06)
    • 初めてのThe Birthdayのライブ。今までバンドのライブはピロウズのしか行ったことがなかったから、バスデの音圧にビビったり渋さかっこよさに感動した。
  • THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN (2017/04)
    • これはライブビューイング参加。アニソンライブのいいなと思うところは、曲にはキャラクターのストーリーが背景にあるおかげで曲に対する思い出補正的なものがあり、思い出に浸りながら楽しめるところ。
      • "Eternal Harmony" という曲を歌っていた、孤高の歌姫と呼ばれるような女の子である如月千早役の今井麻美さんを見て「千早がすごい楽しそうにしている…!!」と感じたのが忘れられない。そこからミリオンライブ!がとっても好きになった。
  • 沼倉愛美 / 「My LIVE」(2017/08)
    • ファンクラブパワーでZepp DiverCityの最前列を確保したライブ。会場全体の圧を背中に感じながらぬーさんのかっこよさ、しなやかさ、やさしさ、あらゆる良さを堪能しますた。
  • the pillows - ARABAKI ROCK FEST.19 (2019/04)
    • ピロウズ30周年を記念した特別セッションがあった。いろんなゲストがいた中でも特に最後の佐野元春さんとのコラボが良かった。ボーカルのさわおさんがとても感慨深そうな表情をしていたのが印象的だった。あとほぼ最前列で佐野さんのアンジェリーナを浴びられたのも思い出。

他にもあるはずなんだけどすぐには思い出せない。。

まとめ

10年間のライブ参加で感じたことはだいたい以下の3点。結構ありきたりな気がするけど。。

  • ライブで生の音を聴いて良さに気付く曲がある。ふとした表情に出会えることがある。
  • 拳は上げたいときに上げれば良い。沸き上がる感情をそのまま出せば良い。
  • 行きたいライブには行こう。後悔しないように。映像化されないものもあったりすると成仏できないぐらいしんどいぞ。

おわり

大きな音をもっともっと浴びたいぜ。